■伴大作の木漏れ日:2010年という年
を読んで。リンク先の「『クラウド的』なモノ」の話は僕が以前書いた「クラウドに失望したくない」と合わせて読んでもらえると面白いかもしれません。でも今回書いておきたいのはその話ではなくて、その続きにある「クラウドが導入されない真の事情」のところの話。以下、引用。
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クラウドを本格導入すると、従来社内に抱えていたプログラマーやエンジニアの雇用に大きな影響を受ける。情報システム予算も大幅に削減されるのも明らかだ。
何よりも、情報システム部門が恐れているのは、いままで自らが担ってきた企業の情報管理という役割が大きく変化する可能性だ。これは自らの権力基盤が損なわれることを意味する。ほかの事務部門、営業や製造などの現業部門と比して、これまで特別扱いされてきた優位性が失われる。考えたくもない「悪魔のシナリオ」だ。これでは、クラウド導入に尻込みするのは無理がない。
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情報システム部門が他のバックオフィスと比べて特別扱いされてきたのか、損なわれるほどの権力基盤を持っていたのかという点については個人的に多少疑問を感じたものの(※)、情シス部門がこれまでと仕事のやり方が変わることや体制が縮小されることを恐れてクラウド導入に尻込みしてしまう、というのは一理あるかもしれません。とすると、ベンダーからしてみれば情シス部門に直で「うちのクラウド使いません?」的にアプローチしてる限りはクラウドビジネスの道は拓きにくいでしょうね。アプローチするなら、今まで以上に直でユーザー部門に行き、そこから(場合によっては上層部を経由して)情シス部門に落としてもらった方が話が通る可能性は高そうです。
(※これはまあ会社それぞれでしょうが、CIOが旗を振って情シス部門を中心に業務改革を推し進めようとしている会社でもない限り、情シス部門が他の間接部門に比べて優位な地位を誇る例は稀有なんじゃないかと思います。どちらかと言えば、経理部からは会計システムのことで文句を言われ、人事部からは勤怠管理システムのことでつつかれる、肩身の狭い思いをしている情シス部門の方が多いんじゃないかという気もします)
いずれにしても、システムをクラウドに移行して情シス部門がどう変わったのか、その実例を調べてみたいと思わせられた記事でした。どこかに無いかな?
[Amazon]情シスの現場 vol.001
を読んで。リンク先の「『クラウド的』なモノ」の話は僕が以前書いた「クラウドに失望したくない」と合わせて読んでもらえると面白いかもしれません。でも今回書いておきたいのはその話ではなくて、その続きにある「クラウドが導入されない真の事情」のところの話。以下、引用。
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クラウドを本格導入すると、従来社内に抱えていたプログラマーやエンジニアの雇用に大きな影響を受ける。情報システム予算も大幅に削減されるのも明らかだ。
何よりも、情報システム部門が恐れているのは、いままで自らが担ってきた企業の情報管理という役割が大きく変化する可能性だ。これは自らの権力基盤が損なわれることを意味する。ほかの事務部門、営業や製造などの現業部門と比して、これまで特別扱いされてきた優位性が失われる。考えたくもない「悪魔のシナリオ」だ。これでは、クラウド導入に尻込みするのは無理がない。
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情報システム部門が他のバックオフィスと比べて特別扱いされてきたのか、損なわれるほどの権力基盤を持っていたのかという点については個人的に多少疑問を感じたものの(※)、情シス部門がこれまでと仕事のやり方が変わることや体制が縮小されることを恐れてクラウド導入に尻込みしてしまう、というのは一理あるかもしれません。とすると、ベンダーからしてみれば情シス部門に直で「うちのクラウド使いません?」的にアプローチしてる限りはクラウドビジネスの道は拓きにくいでしょうね。アプローチするなら、今まで以上に直でユーザー部門に行き、そこから(場合によっては上層部を経由して)情シス部門に落としてもらった方が話が通る可能性は高そうです。
いずれにしても、システムをクラウドに移行して情シス部門がどう変わったのか、その実例を調べてみたいと思わせられた記事でした。どこかに無いかな?
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某コンサルティングファームで働く「がく」が日々の出来事や気になったことを備忘録的に書き連ねています。