■良質なテキストはお金にできる--ライブドアが考える「儲かるメディアの作り方」
1/15(金)にライブドアが元時事通信編集委員の湯川鶴章氏を編集長としてテクノロジービジネスを扱うブログメディア「Tech Wave」を立ち上げたんですが、それに際して、なぜこのメディアが「livedoor ほにゃらら」ではなく「Tech Wave」というタイトルになったのかを説明したライブドア執行役員 田端氏の例えがこちら↓。
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たとえばNumberが文藝春秋スポーツという名前だったらだいぶブランド感が下がりますよね。CanCamという雑誌の発行元が小学館だろうが講談社だろうがどうでもいいじゃないですか。同じようにTech Waveも『ライブドアITニュース』ではないんです。
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メディアとしてのブランドを確立するためにあえて「livedoor」を冠さなかったことをわっかりやすく説明してくれていますね。例えを持ち出すことで話が逆にわかりにくくなることってありますけど、本来、例えはこういう風に「あー!そうだよネ!」と思わせるくらいに話をわかりやすくする役割を担うべき。そうじゃない例えは自己満足と言っていいかもしれません。(自戒を込めて書いています)
で、このTech Waveの中身を見てみたらここにもわかりやすい喩えが!
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そこでブログメディアを核にしながらも、その周辺にビジネスを幾つも運営していきたいと考えている。このブログメディアを通じて、講演、コンサルティング、アドアイザリー契約の話もまとめていきたいし、エントリーをまとめて本として出版もしたい。調査会社と組んで調査レポートの企画、作成、販売にも乗り出したい。イベント会社と組んで、IT関連のイベントも手がけたい。iPhoneアプリ開発の話も実際に進み始めた。
メディアは野外音楽堂のようなものになると思う。聴衆は無料で入場できて、アマチュアバンドが無料で演奏する。ただそれでは運営できないので、野外音楽堂の周りに焼きそばやたこ焼きの屋台を設置して、その売り上げを収益源にする。アマチュアバンドの発掘や育成、マネジメント事業も収益源にする。それがこれからの中規模メディアのビジネスモデルになるのだと思う。
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うぁぁぁ...この野外音楽堂の喩え、すげー(笑)。なーるほどね。
この「Tech Wave本日スタート」の記事はこの喩えうんぬんの部分に限らず(というかこんなのは枝葉です)、非常に示唆に富む内容になっています。ぜひご一読ください!
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